いい写真

ってなんだろう


たまに考えてどツボにハマります。


ふらっと立ち寄った書店で同じようなテーマの本を手にしたことがありました。たくさんの写真家さんたちのたくさんの答えがあったけど、今はひとつも思い出せそうにないです。


答えってそう簡単に見つかりません。


自分的には"撮れてた"だけの写真がすごく沢山の人に見てもらえて気に入ってもらえることもあれば、渾身の一枚なのに全然反応がないこともよくあります。

いいねとかリツイートのために写真を撮っている訳では無いけど、上げるからにはたくさんの人に伝わって欲しいなというのが本心です。


でも、たくさんの人に反応を貰えた写真が「いい写真」というのも合点がいきません。身も蓋もない話をすれば、人気選手の写真をあげればクオリティがどうであれ、それなりにたくさんの反応を貰えます。


だったら何が「いい写真」になるのでしょう。


そう思って過去に撮った自信を持って「いい写真」と言い張れる写真を見返してみました。劣勢の中でもトスを呼ぶ逞しい姿、試合の後の晴れやかな笑顔、先輩にデコピンされて痛がっているところなどなど。写真を見返すだけでその時の自分の気持ち、その場の空気が鮮明に蘇ってきました。そして同時に「この場面撮れててよかった」と思うことに気づきます。

素敵な場面を見つけられたこと、それをきれいに収められたこと、これらが嬉しくて誇らしくてたまらないのです。

カメラを構え続け疲労が溜まり、腕は震え出し、思考が止まり始めても、それでも撮りたい、撮らなきゃと思える瞬間に答えがあるのだと思います。

器の小さい人間なので他人の評価を完全に気にしないで生きていくことはできませんが、「いい写真」の評価は自分軸でありたいです。


今は自分の思う「いい写真」を、たくさんの人に共感してもらうのが目標です。そのためにはもっとレタッチを工夫したいし、素敵なキャプションも付けたい。その場に居なかった人にもまるごと全部届くような、それでいて自分にしか撮れない写真が撮れるように頑張ります。


と、こういうことをあれこれ考えるのも楽しくって仕方がありません。

とてもいい趣味を持ちました。